2011年にフィリピンのマニラで結成された4人組のインストロックバンド”tide/edit”。フロントの2本のギターから奏でられるクリーントーンでアルぺジオを効かせたメロディーや耳に残るギターリフのフレーズとアンサンブル、歯切れのよいカッティングスタイルと躍動するドラム、ベースもアグレッシブに安定したリズムを支えている。歌が無いものの、聴き手を惹きつけるメロディーラインと各パートの音がしっかりと輪郭を描くように音が響き、全く物足りなさを感じさせない。また、”tide/edit”は結成当初から、メンバーがもっとも影響を受けたバンドのひとつとして公言しているのが日本を代表するバンドtoeである。その音を聴いてもらえれば、toeを始めとする日本のインスト・ポストロックバンドに多大な影響を受けていることも頷ける。しかし、彼らは影響を受けたバンドのフォロワーで終わることはなく、アジアを代表するバンドとして自分たちのセンスが十分に発揮されいる。