単独EPとしては、6年ぶりの新作セカンドEP「Reassemble」を遂にリリース!2019年のVasudevaの来日ツアーに同行して、SplitのEP「hifumi」をリリースして以来、目立った活動もなく製作期間を費やして、今年の再活動に当たり新作をリリースした。今回のEPでは、前作のEPからの流れを含みつつ、より音と曲の展開にこだわりを見せるマスロックから一歩踏み出した構成となっている。
エンジニアは前作のEPと同様に、森氏(MIRROR/mahol-hul(-ex)/杏露虫/matrata(マトラタ))を迎え、Loqtoの楽曲と音に対する拘りを最大限発揮されている。
Loqtoはシンプルな構成で、ギター、ベース、ドラムと言う3人編成と即興性の高い演奏を鯨岡(ベース)と坂本(ドラム)そして松岡(ギター)のパートごとにアレンジ力とテクニカルな側面がある一方で、複雑な展開でも聞きやすく分かりやすいのもバンドの魅力でもある。今作は、特に“ミディアムテンポとアップテンポ”、“静と動”のバランスを意識している「Scherzo」や「匸」は、Mirrorやa picture of herのポストロック路線からのマスロック的に畳みかけるような展開の中にテクニカルなフレーズとビートを効かせたドラミングで構成されている。Loqtoと言うバンドは、ギターのアレンジにベースとドラムが合わせて、即興性と各メンバーのイマジネーションが1つの曲になっている。Loqtoは、テクニカルやメロディアスに走るわけでもなく、非常に面白いバランス偶発的な楽曲を保っているのは、それは、この3人の創作的なアレンジ力でもある。
今回のアートワークもメンバーの坂本のデザインによるもので、前作からのコンセプトを感じる作品で、また、PVなどは鯨岡が製作するところもメンバーのクリエイティブ能力も非常に高い