2006年にイタリアのカラーラにて結成されたJune Miller。結成当初のデモ音源がThe Appleseed CastのChris Crisciの耳に留まり、Chrisのプロデュースによって5曲入りEP「Simulacra Sunset」をリリース。その後、デジタル配信リリースやコンピレーションに参加するなど勢力的に活躍の場を広げ、中でもGiardini di Miroのカバー曲で日本でも徐々に注目されるようになる。デビューEPから約3年の歳月を経て、待望のアルバム「I Couldn’t Be With You Even If I Wanted」を完成させた。本作は、前作同様プロデューサーにChris Crisciを迎え、エモ／スクリーモ／ポストロックの可能性を無限に引き出した意欲作。エモーショナルで叙情的なヴォーカルを折り重ねた繊細なメロディーと、ひとつひとつの音が心地よく響くほどに研ぎ澄まされたギター、楽曲に印象的な雰囲気をもたらすキーボードにチェロ、そしてそれら全てを支えるリズム隊が渾然一体となり、壮大で幻想的な世界観を構築している。