待望の4月5月の来日公演とGulferのニューアルバム"dog bless"の日本盤リリース記念としまして、Bass,VocalsのDavid Mitchellにインタビューを行いました!
音楽制作の過程、楽曲に対する思いなど彼らの今を知ることができます。

Interview by Yoichi Matsuoka (loqto)
Translation by Takenori Yamamoto

まず、Gulferについて、結成の経緯やメンバー、バンド名の由来など日本のリスナーのために自己紹介してもらえるかな。

David Gulferは2011年にVincent(ギター、リードボーカル)、David(ベース、ボーカル)、Simon(ドラム)の3人で結成して、2013年にSteven(ギター、ボーカル)がバンドに加わって4人体制になった。そのあと2015年にSimonとStevenがバンドを去ることになって、代わりにJoey(ギター、ボーカル)とJulien(ドラム)が2016年に加わって今の体制になったよ。

君たちはカナダのモントリオール出身って聞いたけど、どんなところなの?

David モントリオールは最高だよ。何をするにも素晴らしいものがたくさんあって、町並みも本当に美しい。この街はアメリカとフランスの文化がおもしろい感じに織り交ざっていて、とてもユニークな場所だよ。Gulferのメンバーのうち半数は主にフランス語を話すし、残りの半数は主に英語を話しているよ。

マスロックやポストロック、エモみたいな音楽は人気があるの?

David 言うなら、ほどほどかな。何年か前は、今よりも盛り上がっているときもあったし、たくさんのバンドがいたときもあったけど…、その時と比べると今はちょっと落ち着いているね。それでも良いシーンだと思うよ。

過去に2枚のEPを出していて、今回のフルアルバムで君たちの音楽が確立されたと思うけど、君たちの音楽スタイルについて、日本のファンに紹介してもらえるかな?

David (過去のEPもそうだったけど)ニューアルバムでは特に、マスロックの中でもおもしろくて、キャッチーなポップソングを作ろうとしているよ。過去作品の通り、僕らはエモの影響をとても受けていたし、もちろん今も、ニューアルバム「Dog Bless」は、他にも様々な音楽から影響を受けていると思う。とってもおもしろいことだし、新しい発見だと感じてくれたらいいな。

今回のアルバム名や曲名、また過去のPV作品にも犬がでてくるけれど、バンドと深いかかわりがあるのかな?

David 深い関わりはないかなあ。というよりは楽しさや陽気さといったテーマが自分たちの音楽とうまく合わさって犬を想起させるのかなと思うよ。

Gulferの楽曲を制作する過程で、各メンバーがどのように携わっているの?

David ほとんどの曲はVincentがギターと歌をもってくるところから始まるよ。それから他のメンバーがバンドの足りない部分を織り交ぜていく感じだね。ここ最近はJoeyもたくさん曲を書いているよ。彼は新しいアルバムでは「Babyshoe」って曲を書いて、次のリリースに収録される予定の新曲も構想中かな。

君たちはfago.sepiaやsport、You Blew It!など過去に日本に来たことのあるバンドともツアーを一緒に周ったりしていたよね、どうだった?

David 残念ながら、fago.sepiaやYou Blew It!と(共演したことはあるけど)一緒に、ツアーをしたことはないかな。でもsport、Alaska、Vasudevaとは一緒にツアーをしたよ。
僕らがSportとツアーをしたときに、彼らはまだ日本には行っていなかったけど、他の友人たちからも日本をツアーでまわるのはとても最高なことだって聞いていたよ。

今回、初めて日本でライブをすることになったけど、率直な感想は?日本についての印象など…。

David 日本は歴史ある美しい国だよね。僕らがこれまで出会ったり関わったりした日本の人たちは、とても親切な人ばかりだったよ。僕は、日本が文化と近代性を深く持ち合わせていることに本当に憧れるよ。それは僕にとっての日本に感じるカッコよさの一部かもね。最後に、日本には素晴らしいバンドがたくさんいて、一緒にプレーできることに興奮しているよ。

日本でやってみたいことや行きたいことなどある?

David あるよ!ツアーでのおかしなところは、自分たちが思っているよりも自由な時間を十分に取れないことかな。機材を積載してサウンドのチェックをして、会場で多くの時間を使ってしまうよ。時間が取れれば、日本食を試したいと思っているよ。Joeyはツアー中にまわる町のお寺を調べることに興味津々だよ。

次回のアルバムの構想とか今後の展開など考えている?

David 今のところ新しい曲を書いているけど、全体的なコンセプトは決めてないな。
過去の作品でもやったように、僕らは皆、楽しく演奏できて聴ける曲を書きたいと思っているよ。新しい曲の中には、少し遅くて暗いものもあるけどね。

最後に日本のリスナーにメッセージをもらえるかな。

David 僕らは日本のファンのサポートにお礼がしたいよ!日本はカナダから遠いし、日本のファンのために演奏できるのは、きっと楽しいに違いないからね。僕らは(今回の機会に)本当に感謝していて、何故なら僕ら(特に JoeyとDavid)は日本のマスロックの大ファンで、日本で演奏することは特別なことだよ!