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記憶に新しい前作から一年、ニューメンバーを加えての新作3rdアルバムは、持ち味としていた Radioheadのような歌心、The Postal Service,The Album leafのような淡い心地良さはそのままに、ポップな浮遊感とシニカルな現実感、普遍性と実験性の相反する対極な要素を天性の音楽センスで見事に調合しながら、独自の個性への追求をテーマにしたようなシリアスな一面も垣間見せ、期待を大きく上回る完成度を魅せてくれる。エレクトロニカやシューゲイザー、ポストロック等の各種音楽ジャンルの多岐な方法論を因襲しながらも、他の凡百のインスタント風味なインディポップバンドと違って画一的な作風に陥らず、バラエティな作曲能力がもたらす美しいメロディの浸透圧の高さによって心にあっという間に染み込み、そのまま色を染めて綺麗に定着する。それは遠くなって薄れてしまった忘れかけた大事な記憶を思いがけず夢が再現してくれて、それから醒めたときに残る悲しくも暖かい輪郭のはっきりとした郷愁のような切なさだ。
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