Friend of Mine Records
 
ARTISTS
midsummer
Midsummer
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Midsummerは、ロサンジェルス郊外のウィディアという穏やかな学生街で1999年頃に活動を開始した。前作収録の「Silent Blue」がClairecordsの『Test Tones Vol 2.1』という人気シリーズ作や、『Blisscent II』というコンピ盤にA Northern ChorusやAsobi Seksuなどと一緒に収録されたのがきっかけで、一部シューゲイザーファンから注目を浴びる。兎角シューゲイザーというとポップ性を持ちながらも俯きつつ轟音を鳴らす内症的イメージで捉えられがちだが、彼等の音楽性は顔を上げて陽を仰ぐようなカルフォルニアの熱気を感じさせる。

先ず・・・アルバムジャケットの画を見ながら1曲目を聴いて欲しい。歌詞も含め彼等の魅力が集約された実に素敵な曲である。深い森の中で木々が広げる枝葉の交差が陽光を裁断し、それが木漏れ日と呼ぶにはあまりに力強く幾本もの槍のように降り注ぎ、薄暗さの中で更に眩い輝きの主張する「真夏」の光を感じさせる。それは単なる白い輝きではなく、Shoegaze、Post Rock、Emo、Indie Rock、Experimental Rock、Slowcore、Ambientの7色が重なり合った虹のプリズムのようだ。 前向きで力強い歌声は時にファルセットで繊細になり、後押しする演奏は透明感のあるギターと悲しいピアノとチェロの泣きを主体にし、控えめなホーンや賛美歌のようなコーラスで彩りされ、多種の要素に変化しながら平坦と急崖の高低差を交え、細かい光を反射しながらも華美に成らず実直な輝きを放つ。

同時代性を感じるバンドとしてはA Northern Chorus、A Red Season Shade、Oceanoprapher、Unwed Sailorなどの名が浮かぶが、Midsummerの内包する実力と可能性はGloria Record、The Appleseed Cast、Elliottなどの先駆者にも匹敵し、また今回の国内盤特典の「Driftwood」(WEB予約限定で50枚のみ売られた幻のフィルムサントラアルバム)で顕著に表現している彼等のもう一つの側面の、ピアノ主体のたおやかな奏でで見せる流麗さはEpic45やEluviumなどともシンクロしている。それら要素を併せ顧みるとRadiohead,Sigur Rosなどのファン層にまでアプローチ出来る素晴らしいバンドだと思える。

アルバム「Inside The Trees」には、そんな彼等の森の中のような心地良さと共に、儚くも切り倒された木の持つ悲しさがある。でもその切り株には10年間の年輪が太陽の方へ楕円を描き、進むべき方角を示している確固たる指針の文様があるのだ。 そして続く「Driftwood」で、切り倒された木はやがて河を流れ、大洋を彷徨い、砂浜に終着し、枯れた風合いで年月の重みを讃える「流木」となって慈しみを残す。 何度もこの作品を聴いて、まだまだ隠されている素晴らしい暗喩を一つでも多く見つけて欲しい。
MEMBERS
Ryan Pue
Guitar, Vox
Steve Elkins
Drums, Percussion, Piano, Keys, Vox
Jay Sengstock
Bass, Piano, Keys
Dale Bryson
Guitar, Vox, Keys, Piano
Action Olvey
Guitar, Vox, Keys
  RELEASES
XQEW-1002 (FOMR-0004)
INSIDE THE TREES
+ DRIFTWOOD
Inside The Trees
Inside The Trees
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