米ニュージャージー州で2006年から活動する若き4人組のエモーショナルバンド、By Surprise。10代の頃から音楽に夢中になり、Guided By Voices、Bear vs. Shark、Colossal等の影響を受けながら自分達の音楽を模索し始めた。ここ最近加熱する90'sエモリヴァイヴァルの中でも奇才を放つ彼らのポップでキャッチーなメロディーセンスは、WeezerやSuperchunkなどのインディーロックを思わせつつ、初期のThe Get Up KidsやThe Promise Ringを彷彿させる粗削りで勢いのあるエモーショナルサウンドも持ち合わせている。ソングライティングもユニークで、ポジティブな表現とシンガロングするコーラスワークが爽快である。
今まで正式なリリースはスプリットの7インチレコードのみであるが、By Surpriseが今日のエモシーンで確実に注目を集める存在となっているのは間違いない。そんな彼らが、約1年以上を費やし、2011年4月に本国アメリカでデビューアルバム「Mountain Smashers」をVinylリリース。そして、ボーナストラックを新たに加えて日本盤CDをFriend of Mineよりリリースすることとなった。
本国における同アルバムの注目度は既に高い。同じくニュージャージーを活動の拠点とする人気インディーバンドUp Up Down Down Left Right Left Right B A StartのDave Downhamと共にレコーディングをし、インディーロック界の巨匠Bob Weston(Shellac)の手により、シカゴにてマスタリングを行った。このBobこそ、The Get Up Kidsのアルバム「Four Minute Mile」や「Something To Write Home About」のマスタリングを手掛け、The Get Up Kidsを一躍メインストリームに押し上げた存在であり、彼がこのアルバムを手掛けることは必然だったようにも思える。つまり本作は、By Surpriseという稀有なバンドが満を持して発表したデビューアルバムであるだけでなく、Bob Westonの優れた仕事が最大限に発揮された作品のひとつとしても注目すべき一枚となるだろう。