Max Lewis(プログラミング/キーボード/ギター)とMirza Ramic(キーボード/ギター/グロッケン)の2人は、ARMS AND SLEEPERSを通してこの夜の魂と音楽を守り続ける。彼らは、エレクトロニック音源を中心に据え、アンビエントの底流の上に温かなサウンドの潮流を創り出す。自在に形を変える豊かで低音の効いたテクスチャ構成、不規則なビート、そして幽玄なボーカルが、無定形な低周波から導きだされる目には見えない魅力的なパルスを生み出している。そのサウンドはまさにこの悲しい物語にぴったりとマッチするといえよう。
ARMS AND SLEEPERSは、継続的に国内外でのツアーやリリースを行うと共に、本国アメリカではCM等へ楽曲を提供するなど、自らの可能性を最大限まで飛躍させ、幅広いフィールドで活動してきた。一連の限定EPリリースに加え、彼らの存在を世界に知らしめた"Bliss Was It In That Dawn To Be Alive EP"(2006)、タイトで情熱的なアルバム"Black Paris 86"(2008)、心地良い浮遊感が印象的な"The Motorist EP"(2009)にて、独自のシネマティック・サウンドを次々と世に送り出し、軒並み高い評価を得ている。そして2009年、前年から6ヵ月にも渡るヨーロッパ・アメリカツアーを終え、フルレングスアルバム第2弾となる"Matador"を完成させた。
本作では、グロッケン、メロディカ、アコーディオン、オルゴール、チェロなど、以前の作品に比べてより多くのアコースティック楽器を取り入れた。また、ゲストには、Tom Brosseau(FatCat Records)、Ben Shepard(Uzi & Ari)、Philip Jamieson(Caspian)、 Anar Badalov + Mona Elliott(Travels, 元Metal Hearts, 元Victory At Sea)など、個性豊かなアーティストが名を連ね、曲ごとに異なるイメージを与えている。ARMS AND SLEEPERSによる次世代の進化を遂げた変幻自在・唯一無二のサウンドが、この一枚に全て集約されている。